シロアリかな?と思ったら
建物をシロアリから守るには早期発見が大切です。
シロアリがいるか、いないか、簡単な方法で調べることができます。

羽アリ

羽アリを発見したら要注意
4月から6月ごろ、特に湿度が高く、蒸し暑い日の午前に発生します。
また、羽アリの数は数匹といったレベルではなく、大量に湧き出るようにように発生します。
黒色の羽アリを発見した場合はシロアリ被害の危険性が高いことから、被害を最小限に食い止めるためにも、出来るだけ早い段階で当会員による調査をお勧めします。


シロアリの羽アリ

アリの羽アリ
図:山野勝次氏
●シロアリとアリの見分け方
シロアリは名前や形、大きさ、生活様式などがアリに似ていますが、アリとはまったく違った種類の昆虫で、アリの仲間ではありません。シロアリとアリはつぎの点で簡単に見分けられます。
  1. アリの触角は「く」の字状をしていますが、シロアリの触角は真珠のネックレスのように数珠状をしています。
  2. アリの翅(はね)は前翅が後翅より大きいのに対して、シロアリの翅は4枚ともほぼ同じ大きさで同じ形をしています。
  3. アリは腰の部分がハチのように細くくびれていますが、シロアリは寸胴となっています。


蟻道・蟻土

基礎コンクリートや束、土台に蟻道・蟻土がないか。
光や風を嫌うシロアリは、暗い場所を好みます。
シロアリは、普通、地下を通って建築物に侵入してきます。その際、基礎コンクリートや束、土台などの表面に土や排泄物でつくった蟻道を作って移動します。
また、シロアリは、光や風を遮断するために木材などの間に土(蟻土)を詰めておく性質があります。


建物の異常

床がプカプカしたり扉などの建てつけが悪くなっていたら要注意
シロアリ被害が激しくなってくると、柱や束が沈下し、歩いた時に何となくやわらかいフワフワした感じを受けるようになったり、襖や障子、雨戸などの立て付けが悪くなります。
このような症状があったら、シロアリ被害の危険性があります。


空洞音・食痕

ハンマーなどで叩いて空洞音がある時は被害が進んでいるかも。
シロアリは木材の柔らかい部分を好んで食べ、硬い部分は食い残す性質があり、表面を残しつつ内部を密かに食害して進んでいきます。
シロアリ被害が進んだ木材は内部が空洞となりますので、ハンマーで叩くと空洞音がします。空洞音がある場合は、要注意です。また、ドライバーでほじくると、簡単に穴があいたり、壊れたりします。
シロアリによる食害が進んでくると、木材は内部が空洞になり、叩くことによって容易に被害を発見できます。